がんを予防するには
―漢方とがんに関する情報サイト

がんは怖い病気だと思われています。確かに画期的な治療法や、特効薬が発明されていないのは事実です。しかし、がん細胞はもともとは私達の体の細胞にあるものです。その細胞が突然変異により悪性のがん細胞になってしまったのが「がん」という病気です。そして発症原因を調べてみると、日常の生活習慣に大いに関係していることが判明しました。

逆に考えると、生活習慣に少しだけ気をつければ、がんは予防できるものなのです。では、どのように生活習慣を改善すればいいのでしょうか?

食事について

2003年にWHO(世界保健機関)が発表した、「がんと食事の因果関係」という報告書によると、がんの予防として禁煙や運動にならんで、食事の必要性が強調されています。また、「はっきりとした相関は定かではないが」と前置きをした上で、がんのリスクを高める食生活の要因は、「肥満、アルコール、アフラトキシン(カビ毒)、塩漬け魚」「保存用食品、塩漬け食品、非常に熱い飲料と料理」だと警告しています。

世界がん研究財団・アメリカがん研究財団がまとめた「食品と栄養とがん予防 ― 世界的展望」の中の「がん予防14ヵ条プラス1」では、次のような項目が記載されています。

  1. 食事は植物性食品を中心とする。
  2. 体重はBMI(体重/身長×身長)の数値18.5~25を維持して肥満を避ける。
  3. 運動は1日1時間の早歩きと、1週間に1時間の強度の運動を行う。
  4. 野菜・果物を1日に合計400~800グラム摂る。
  5. 野菜・果物以外の植物性食品は1日に600~800グラムの穀類、豆類、イモ類、バナナなどを摂る。
  6. 飲酒はすすめられない。アルコール類は男性は1日に2杯、女性は1日1杯以下に抑える。
  7. 赤身の肉は1日80グラム以下に抑える。
  8. 総脂肪量を減らし、とくに動物制脂肪を控え、植物油を使用する。
  9. 塩分は1日6グラム以下に抑える。香辛料やハーブ類で減塩の工夫をする。
  10. 食べ物を常温で長時間放置せず、カビが生えたものは食べない。
  11. 腐りやすい食品は、冷蔵庫か冷凍庫で保存する。
  12. 食品添加物や残留農薬に注意する。
  13. 黒こげの食べ物を避け、直火焼きの肉や魚、塩干し燻製食品は控える。
  14. 栄養補助食品は、以上の勧告を守れば、あえて摂る必要はない。
  15. 喫煙はしない

漢方について

漢方医学の診断と治療は弁証論治です。弁証論治とは、人体を表す「証」を弁別し、治療方針を決め、漢方薬を選んでいくことです。漢方薬は、この弁証論治に基づいて、さまざまな生薬を組み合わせて処方します。

がんに対する漢方薬の処方も「証」に合わせて複数の方剤を組み合わせています。漢方薬は、免疫力向上を促し、体の治癒力・回復力を高めます。がんに限らず生活習慣病などすべての病気に対して成果の大小はありますが、元々の原因が食生活などにある事が多い為、漢方薬は効果的な予防策といえます。

生活習慣について

日ごろ習慣になっている行動が、がんの原因になっていることから、がんは生活習慣病とも呼ばれています。このことから、日常の生活習慣を改めることは、がんの予防に繋がると考えられます。

  • タバコ
    喫煙は肺ガンに大きく関っていることはみなさんもご存知だと思いますが、それだけではありません。喉頭ガン、乳ガン、食道ガンなどの発生率を高めていることもわかっています。喫煙者を非喫煙者と比べた場合、喉頭ガンで30倍以上、肺ガンで4倍以上の発ガン率になっています。いまからでも遅くはありません。禁煙を心がけましょう。
  • 飲酒
    WHOの疫学の研究で、口腔内、咽頭・喉頭、食道、肝臓は飲酒で発ガンし、「アルコールは人体に発ガン性を有する。」と結論を出しました。また、タバコを吸いながらの飲酒は大腸ガンになりやすいともいわれています。アルコールの1日の適量は、純アルコールで20gですので、ビールで中瓶1本、日本酒で1合、ワインなら1杯、ウィスキーならダブルで1杯といわれています。また、週に2日は休肝日を設けたほうがいいでしょう。
  • 運動
    食事によるカロリー過多と運動不足による肥満が、ガンやほかの生活習慣病の原因となっています。とくに最近日本で増えている、女性の乳がんの原因として危惧されています。運動をすることによって、これらの危険な要因を排除することができます。運動といっても激しいものではなく、いままで運動をしていなかった人は日常生活を活発にし、運動をしていた人はちょっとした工夫でさらに効果を高めるなど、日常の生活を中心として体を動かすようにしまよう。
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