漢方とがんに関する情報サイト。
がん治療における漢方の役割を発信しております。また、セミナーや講演会で漢方がん治療という選択肢があることが伝えられています。
講演会の様子
理事長 三好 立先生
院長 今中 健ニ先生
「お医者さま、お母さんを助けて!お母さんを助けて!」
私が40年前、医者の実習生として学んでいるときでした。
がん病棟を通りかかった私の前に突然、少女が飛び出してきて、 足元にひざまずき、涙をいっぱいためて叫んだのです。
母親は末期の肝臓がんで、病室のベッドでもがき苦しむ母親と少女を見て、私はなす術もなく、ただ立ちすくむだけでした。
※本書「はじめに」より
著者である王振国医師が40年前、病院で実習生として学んでいるときの出来事により、「漢方でがんを治したい」と決意したといいます。
それは、末期の肝臓がんでもがき苦しむ母親のかたわらで、少女が「先生、お母さんを助けて!」と涙をいっぱいためて、医者の卵に過ぎない王医師にひざまづいたのです。少女になにもしてあげられない自分の無力さを嘆き、「きっとがんを治したい」と決意して、漢方によるがん治療の研究生活の、長く苦しい道のりが始まったのでした―。
医師の仕事のかたわら、漢方がん治療の研究のために漢方医学の古典の勉強から、「がんに効く」という薬草や生薬、漢方薬を訪ね歩き、辿り着いたのが、自分の生まれ故郷である長白山の薬草、生薬を徹底的に研究することでした。
そして、漢方医学の理論に基づいて、身体の三大要素「気・血・水」から、がん治療の四大作用などの研究をもとに、生薬の配合、処方を重ねました。多くの失敗や挫折を乗り越えて、なんと10年の歳月をかけて「抗がん漢方」の試作品を完成したのです。
「漢方でがんを治したい!」と決意して10年で完成した「抗がん漢方」の試作品を、「長白山からの贈り物」と著者は称えています。長白山は秘境として手つかずの自然が残り、夏は短く、冬は雪に閉ざされている厳しい環境で育った薬草は、現在では国家政府が管理しているほどです。
「抗がん漢方」の試作品を村のがん患者に試してもらったところ、末期胃がんの患者が良くなって、検査の結果、腫瘍が縮小した人などが評判となったのです。その評判が公的機関である天津医薬科学研究所に届き、臨床試験まで行われたのです。その結果は、「抗がん効果あり」と認められ、当時の政府重点科学技術発展計画に入り、国家的なプロジェクトで臨床試験が実施されました。その後、国家政府が漢方薬による医薬品の「抗がん新薬(抗がん漢方)」として認可されるという経緯をたどっていきます。
中国各地の病院で服用され、評価が高まるにつれ、日本でがん治療に漢方を取り入れた先駆者である帯津良一医師(現・帯津三敬病院名誉院長)が聞きつけ、王医師の研究所を訪れたということもあります。その後も帯津医師が王医師の設立した病院を訪れたりと、医学交流が続けられています。「抗がん漢方」が世界に供給されるようになり、その後、世界的な評価を受け、注目されていく軌跡が描かれています。
「抗がん漢方」が液体化されるなど進化を続けて、世界的な評価を受け、注目されるようになったのは、各国での研究試験、臨床試験が実施され、抗腫瘍効果が実証されたことが大きいとしています。
多くの試験の中で、ここでは国立台湾大学付属医院での「抗がん漢方」によるヒト臨床試験を示しておきます。入院中の転移性乳がん(末期乳がん)患者44人を対象として、治療組30人と対照組14人で行われました。その結果、治療組の66.7%が効果を実感して、継続服用を希望したと報告されています。なお、同大学医院での漢方薬による臨床試験は初めてということです。
がん研究機関として世界的に権威のあるアメリカ国立がん研究所(NCI)の公式サイトには、「抗がん漢方」の定義・効果が掲載されました。複合漢方薬としては初めてで、画期的なことでした。概略は≪抗酸化作用、免疫調整作用、腫瘍活性化の抑制などに効果のある内服漢方薬である≫と記載されています。
以上のように、この章では「抗がん漢方」に関する研究試験、臨床試験の結果を医学誌に発表するなど、検証と評価が紹介されています。
日進月歩の医療技術の発展。けれども、世界的ながん治療の現場では、西洋医療への手詰まり感が指摘されています。こうした状況を打破しようと、西洋医療と中国医療(漢方医療)の長所を取り入れた「中西医結合医療」を実践している医師、病院が多くなっていると述べられています。この中西医結合医療の研究成果を発表する国際会議『中西医結合医療によるがん治療と予防』が香港大学中医薬学院主催にて開催されました。この会議には、漢方医療を中心として、中西医結合医療を実践している各国23人の医師が、その成果を発表しています。
日本においても、中西医結合医療を含んだ統合医療によるがん治療の動きも活発に行われています。『がん統合医療の実際と新たな展開』をテーマに講演会が行われ、国立台湾大学医学院付属医院主任・郭文宏医師が「抗がん漢方によるヒト臨床試験の結果」を報告しました。また、銀座並木通りクリニック院長の三好立医師は、「がんになってもあきらめない、あせらない」と題して、がん難民にならない方法や代替療法などが報告されています。北京振国中西医結合腫瘍病院副院長は、『抗がん漢方の研究成果と高い評価の報告』として講演しました。
このように本章では、中西医結合医療や統合医療などの成果が報告され、西洋医療だけでなく、新しいがん治療の方向に進んでいることが示されています。
ステージⅢbの進行性食道がんが完治!
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※体験談はお寄せいただいた当時のもので、ご本人の実体験に基づく感想であり、天仙液の効能・効果を示すものではありません。